新宿歌舞伎町のビル火災お覚えていますか?(1)

歌舞伎町ビル火災は、2001年9月1日に東京都新宿区歌舞伎町の雑居ビルで起きた火災です。なんと44人もの人が死亡し、日本で発生した火災としては、戦後5番目の大惨事となりました。
多くの死傷者を出した原因は、ビル内の避難通路の確保が十分でなかった為とされています。

新宿歌舞伎町のビル火災お覚えていますか?(2)

この火災を機にして、2002年10月25日に消防法が大幅に改正されました。
この法改正により、ビルのオーナーなどの管理権原者(注)は、より重大な法的責任を負うこととなり、防火管理意識を高めるきっかけになったのです。

注)ビルのオーナーや、会社であれば社長など。簡単に言えば、その建物の最高責任者。
分譲マンションならば、建物を管理する管理組合が管理権原者になります。
もちろん具体的には組合長(理事長)が権原者です。

新宿歌舞伎町のビル火災お覚えていますか?(3)

その時になされた、消防法の改正を簡単に次に記します。

①火災の早期発見・報知対策の強化
自動火災報知設備の設置義務対象が小規模なビルにまで拡大されまいた。また、機器の設置基準も強化されています。

②違反是正の徹底
消防署による立入検査の時間制限撤廃や、措置命令発動時の公表、建物の使用停止命令、刑事告発などの積極発動により違反是正を徹底することになりました。

③罰則の強化
違反者の罰則は、
「懲役1年以下・罰金50万円以下」→「懲役3年以下・罰金300万円以下」に引き上げられました。
また、法人の罰則は、
「罰金50万円以下」→「罰金1億円以下」に引き上げられました。

④防火管理の徹底
防火対象物点検 報告制度があたらしく創設されました。
年1回は有資格者(防火対象物点検資格者)による入念な点検と報告が義務づけられるようになりました。

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